MITの期待以上の成果を出した経験
MITの「期待以上の成果を出した経験」のエッセイサンプルです。財務部門の出願者が、研究開発部門やIT部門と連携して、研究開発費の報告業務を改善し、政府からの補助金を最大限に活用したという内容です。
「こっれてアピール材料になるの?」と思われる人もいるかもしれませんが、アメリカ社会では特に違和感はありません。
レジュメに記載されていないアピールポイント・仕事への価値観が現れているような箇所は、ハイライトしてみました。エッセイで自分の考えや価値観をうまく説明する大事なテクニックですね。
英語では約600語です。
状況説明
2008年6月から私はPCBやFPD向けの検査機器の開発・製造を行う大手企業で、3ヶ月間、Assistant Corporate Treasurerとして働いた。上司であるCorporate Treasurerの担当であったA事業の管理を任されたのは、正直嬉しかった。私の業務は、研究開発プロジェクトを支援するEUとのリエゾンで、財務報告書の作成や当局との折衝を担当した。
私は3人の社員中から選抜され、社内でより重要な役割を担えるチャンスだと感じ、同時に400万ドル相当の補助金予算を管理するという複雑な課題に挑戦したかった。
問題の特定と説明
しかし、プロジェクトの状況を分析し始めると、すぐに深刻な問題が存在していることに気づいた。研究開発部門の担当者が経費を過少に申告しているため、補助金枠を最大限に活かせていなかった。レポーティングだけを担当するのでは、十分でないと感じた。この状況を改善するには、プロジェクトの財務管理を抜本的に見直す必要があると考えた。
改善策と成果
そして、技術と財務レポーティングを担当する研究開発部門の認識不足とフォローアップが不足していることが根本的な問題であると認識した。そこで、3〜4人の研究開発部門のマネージャーからなる3チームを編成し、四半期ごとのミーティングを実施した。これにより、未報告の経費を明らかにするとともに、将来起こりうる問題を予測することができた。このアプローチにより、助成金の利用率が15%向上しました。
しかし、私は、もっと改善できる点があるはずだ、と考えました。そこで、経営陣や研究開発責任者が、プロジェクトの月次進捗をフォローできるような仕組みを考えた。このような仕組みについて豊富な経験を持つ研究開発部門長に私のアイデアを話したところ、すぐに賛同してくれた。しかし、IT部門の予算で作るのだから、IT部門から抵抗があることは分かっていた。私は熱意だけでは説得できないと考え、研究開発のプロセス責任者と私は、IT部門の最重要課題である「コスト」をターゲットにしたプレゼンを作成しました。私はIT部門の二人のマネージャーにレポーティングを改善することの投資対効果を強調し、システム投資の必要性を説得させるようなビジョンを示した。
そして、私自身がシステム設計の指揮を執りました。3人のシニアプロダクトマネージャーと相談しながら、最大の効果を得るための方法を策定し、システム構築を外注する業者の仕事を監督した。システムが稼働するまでの2ヵ月間、私は研究開発部門とのミーティング頻度を増やし、経費予測を立てることも含め、月1回のペースでミーティングを行うようにしました。このレポートは、毎月、CTO、CFO、そして約20人のR&Dプロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーに共有された。このプロセスを導入することで、補助金を最大でさらに15%増やすことができた。
この経験から得たもの
この経験から、課題に直面したときは、長期的な目標を思い描き、マイルストーンを設定し、それを一つずつ達成していくことが大切だと感じました。また、研究開発部門のマネージャーとの仕事を通じて、横断的組織のチームをリードいく方法を学びました。120名の研究開発者を統括することで、私のマネジメント能力は飛躍的に向上しました。この挑戦と成功は、私に「大きく考える」ことを教えてくれました。そして何より、組織の変革を推進する自分の能力に自信が持て、この道を歩み続けたいと思うようになりました。
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原文
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