エッセイは英語脳で書く?

英文エッセイは英語で書き始めたほうがいいのか?最初から英語で書く人もいれば、日本語で出来るところまで進めて、その後、英語化する人もいるでしょう。どちらが良いのか考えてみたいと思います。

帰国子女・仕事でヘビーに英語を使っている人など英語で考えるのに苦労しないのであれば、英語で書き始めてもいいかと思います。

一方、日本語で考えるほうが得意な方は日本語でエッセイのドラフトを作成し、それを英語にコンバートしたほうが効率的です。印象ですが、英語圏での経験が3年未満くらいであれば、日本語で考えたほうが早いと思います。

以下、理由をまとめています。

とにかくスピードが早い

母国語という圧倒的な優位な状況で思考し、エッセイドラフトしたほうが、そもそもスピードが早いです。相対的に1st roundでの出願は有利ですが、1st roundに間に合うように出願書類一式を作成することを考えても、スピードは大事です。

短期間である程度の内容のエッセイに仕上げるには日本語でドラフトしたほうが効率的です。

思考が深まる

母国語を使用したほうが、思考が深まり、内容の濃いエッセイを書くことができます。これは、自分の言語脳を最大限に活用できるからでしょう。

エッセイサンプルを見て頂ければ分かりますが、構成、論理展開、主張をサポートする事実の内容や範囲の記述は、日本語でも変わりません。日本語のほうが、自分の伝えたいことについても短い文章で表現できると思いますし、その分、エッセイの内容は深くなります。

読み手にとって、ストーリーを盛り上げるように時系列を変化させたり、シーンの情景や展開にスピード感を入れるなども日本語でまず考えたほうがいいかと思います。

凝縮化し易い

文字制限はある中、自分のアピールポイントを効果的に伝えるためには、凝縮化は欠かせません。凝縮化を行うときも日本語のほうが早いです。

もちろん、アメリカ人が理解しやすいように表現をアメリカ調に変換する必要はありますが、それはある程度、説明したい内容やストーリーが固まった時点から着手してもいいでしょう。

深掘りが効果的

エッセイに説得力を持たせ、深い内容にする為には客観的なレビューは欠かせません。母国語である日本語でカウンセラーと議論することで深掘りを効果的にしたり、カウンセラーのフィードバックに対する吸収効率が上がり、インスピレーションも沸くと思います。

カウンセラーとのセッションの回数も減り、コストも下がるでしょう。

また、知人や家族にも読んでもらって、ストーリ展開や意味が通じるかを確認するのもいいと思います。エッセイのレビューはカウンセラーにしかできないわけではありません。

業界にどっぷり使っていると専門用語、思考ロジック、論理展開がその業界や会社特有となってしまい場合もあり、業界外の人には理解が難しくなります。Admissionは、あなたの業界の専門家ではないので、身近な人でも理解できるような内容やストーリー展開になっておく必要があります。

日本語のデメリット

日本語で進めるデメリットもあります。それはインタビューです。

英語でエッセイネタを考えていくと、エッセイの内容が英語として自分の脳に入ってきます。インタビューで不測の質問を受けても、対応力は上がります。

特に、ほとんどの学校が、リモートインタビューを実施している中、留学生にとってインタビューが合否に与える影響は大きくなっていると思います。

日本語エッセイサンプル

こちらにエッセイサンプルの日本語を投稿しています。構成、内容の深さ、論理展開などは日本語でも変わりませんので、参考にして下さい。同じような調子のエッセイが書ければ、あとは英語化するだけです。

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