サンプルエッセイ【ハーバードのWhy MBA】
MBAカウンセリングでは、自分のゴール設定に加え、業界が抱える課題やその問題解決の実現性を明確にしていきます。
Darrin氏によるThe Touch MBAで紹介されたハーバード合格者のWhy MBAエッセイサンプルは、業界が直面している課題やビジネスの将来性に関して、様々な事実を取り上げて説得力があります。
近年、多くの学校ではGoalエッセイの回答を短くする傾向にありますが、このエッセイサンプルは、自身のゴールと深く掘り下げ、個人の価値観とどのように結びつけるかについて考える上で参考になります。
第一パラグラフ:自身の価値観の説明
幼い頃、上海の大気汚染が私の肺を侵し、ひどい喘息を患い、入院を繰り返した。私は虚弱体質だと医者は母に言ったそうだ。ところが、5歳の頃にミネソタに移り住んだ後、喘息はなくなり、私の呼吸器は回復した。2005年に中国に戻った時に、目の前の光景に愕然とする。西安では官営工場から24時間にわたって排出され続ける黒煙が街中を覆っている。北京や上海ではスモッグがひどく、人々は医療用マスクをつけて生活している。中国での公害被害を受けた後、ミネソタの大自然の中でアウトドアを楽しんできた私にとって、環境問題に取り組むことは私のミッションだと思うようになった。呼吸をするのもままならなかった子供の頃に感じた絶望感とは違い、今の私にはビジネスに対する強い探求心と深い知識があり、それが私のミッションを実現する手段を授けてくれる。ウォルマートCEO、Lee Scott氏は、「経済成長と環境は対立するものではない」と言っている。環境保護論者でありマネジメントコンサルタントの私は全面的に賛同する。
第二パラグラフ:業界の課題や状況説明
私のキャリアゴールは、中国の製造業がサスティナブルなプラクティスを経営戦略へ取り込むことを支援することだ。歴史的に製造業は環境対応をコスト要因として取り扱ってきたが、私はこの分野に大きな可能性を見出している。同時に、私のビジョンは現実的だ。なぜなら今、ボストンコンサルティング社内では環境に優しい製造方法が話題になっており、企業に明確なメリットをもたらしている。最近取り組んだ化学製品メーカーへのコンサルティング案件では、環境に優しい企業イメージを求める消費者が急増していることが分かり、クライアントは環境問題への取り組みを資本支出ではなく、マーケティングへと舵を切り始めた。上海の叔父が経営する化学プラントを訪問したとき、環境技術は電力消費を抑え、地域社会へ貢献することも学んだ。これらの経験に私は興奮し、中国のように環境に対するステークスホルダーが多く、成長のポテンシャルが高い国の製造業をリードしたいと思うようになった。
第三パラグラフ:キャリアゴール
私のMBA卒業後のキャリアは、ボストンコンサルティングで製造業のオペレーションについて深く学び、ビジネススクールで獲得した知識やリーダーシップを実践していく。その後、グローバル化学品メーカーの環境に関するコンプライアンス問題に取り組みたい。10年~15年の間で自分のコンサルティングファームを立ち上げ、環境問題への対応を経営戦略に取り入れるアドバイスを提供していきたい。
第四パラグラフ:強い意思表明
私のビジョンは、呼吸をする度に燃え上がる情熱で支えられている。幸い私は健康だ。実践的でサスティナブルなソリューションを探すことにこの元気な体を捧げるとしよう。未来の私の子供が少しだけ楽に呼吸できるように。
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