レジュメの書き方

MBA出願書類の中でレジュメはとても重要です。2015年のGMACの調査でも、レジュメが合否に与える影響は15%と一番高くなっています。レジュメで大事なのは、以下のとおり。

  • なるべく見やすく書く
  • アピールするポイントを徹底的に絞り込む

レジュメ・エッセイ・推薦状が一体となって、あなたをアピールすることになりますが、その中で、本当に大事なアピールポイントを凝縮し、レジュメに書きます。

HBS卒業生のマリア氏がレジュメの書き方の解説をしていますので、要約をまとめています。

読みやすさが一番大事

Admissionは毎年、何百通もの出願書類に目を通します。仕事に例えるなら、採用担当として一日に30通も40通もの履歴書に目を通す感じですね。これは疲れますね。

あなたのレジュメもその中の一通に過ぎません。疲れたAdmissionがあなたのレジュメを十分に読まず、不合格の箱に放り込んでいるかもしれません。忙しい中、手にとって読んでもらい、大事なポイントを伝えることが大事です。

理想的な環境は、Admissionが、週末にたっぷり休養をとった後の月曜日の朝一に、あなたの出願書類を3時間かけて丁寧に読んでくれると。

しかし、実情は正反対。Admissionは何百もの出願書類に埋もれ、疲れ切っている。金曜日の午後6時40分にあなたの出願書類を手にとった場合にでもキーポイントが伝わるようなレジュメにしましょう。

以下に二つのレジュメサンプルがあります。金曜日の仕事終りの最後の一通で手に取ったレジュメが以下の二つであれば、あなたはどちらを見ようと思いますか?

Admissionには、自分が学校を代表しているので、出願書類を丹念に読んで公平に評価しようという日本的な勤勉さはあまり無りません。読みづらかったり分かりにくいと、アウトです。

徹底的に絞り込む

あなたは、仕事で多くの実績を残してきていると思いますが、全てをレジュメに詰め込まず、絞り込むことが大事です。何を伝えるか、どのように伝えるかをしっかり吟味しましょう。

例えば、あなたが業務改善を行い、業務処理を10%を改善させたとしましょう。アピールする特徴で表現は変わってきます。

クリエイティビティをアピールしたいのであれば、

  • ITツールを活用し、ボトルネックを特定、新しいテンプレートを作成して、業務フローを10%改善させた(Identified the bottleneck of operation by utilizing IT tool and created a new workflow template, which improved the operation efficiency by 10%)

リーダーシップをアピールしたいのであれば、

  • 経験不足の部下から業務上の課題をヒアリングし、個別指導で能力を高め、業務フローを10%改善させた/Achieved 10% improvement in the operating efficiency by coaching new associates with limited experiences after understanding their operational obstacles

転職活動のレジュメは使わない

転職活動で使ったレジュメは、応募する職種に対して自分が適切であるということをアピールしているケースが多いと思います。そういう意味では、あなたの現状のスキルや能力をアピールしています。

一方、MBAは将来のビジネスリーダーを育成するプログラムです。リーダーシップの要素について触れなければなりません。リーダーシップとは、人を説得する、励ます、納得させる等のソフトスキルです。

雑務の記載は不要

MBAは将来のビジネスリーダーを育てるプログラムですので、補助的な仕事やリーダーシップと関係の無い経験を記載する必要はないです。

あなたは社内では若手社員という位置づけかもしれず、資料準備・会議のアレンジなどの補助的な仕事や取引や数値のチェック作業などのルーティーンな仕事も担当されているかもしれません。そのような業務は記載する必要はなく、リーダーシップや会社に与えたインパクトを記載しましょう。

例:あなたの仕事が海外子会社の業績管理である場合

職務説明のみでインパクトが無い書き方:海外子会社の業績管理を実施し、月次で資料を作成し、部長に報告した。(Oversee the financial performance of the foreign subsidiaries, prepare monthly reports, and report to General Manager)

インパクトがある書き方:調達部門と連携して在庫回転率を改善、子会社の投資余力を2億円増加させた。(Improved inventory turnover of the foreign subsidiary by coordinating with the Procurement department, which expanded investment capability by $2 million)

在庫回転率と具体的な用語を使うことで財務分析のスキルがあることを印象づけ、また、他部署との連携等のソフトスキルも匂わせています。

エクセルが使える等も Admissionが求めているスキルや能力ではないので、字数を割く必要はありません。

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